外構デザインの主軸~門袖・門柱

query_builder 2026/04/20
モダンオシャレデザイン設計タイルカッコイイ
エントランスウォール照明⑤



エクステリア外構のデザインの主役となる門袖と門柱。

この門袖・門柱のデザインによって、家の印象をグッと変えることができます。

より一層引き立つようにすることもできるし、逆に残念な雰囲気になってしまうこともよくあります・・・

 

今、タイルを使った高級感のある門柱が人気となり、タイルを取り入れたデザインを選ぶ人が増えてきています。ですが、ただ門柱にタイルを張ればいい、というだけでは、その門柱によって家の印象をさらに引き立たせるということは難しいと思います。タイルを取り入れながら、それが「家に合っているか」、「環境に合っているか」を考えた上で作られたものでなければ、家を引き立てる脇役になりきれません。そう、この門柱・門袖のデザインが“建物・家に似合っているかどうか“、これこそが最も重要なポイントとなります。

そしてまた門柱は家を引き立てるためのただのデザイン・置物に留まらず、機能的・防犯的にも問題がないかも重要であり、かつ壊れにくいという強度があることも大切です。

 

このようにいろんな視点から考えて門柱のデザインを決める必要があります。ではどのようなデザインがいいのか。そしてどういったところに配置して、どんな機能があるといいのか。ここがみなさん気になるわけですが、なかなか決めきれないし、ましてやそもそも外構というものを考えたことがある人がどれだけいるでしょうか。

自分で家を建てることになって、家の構想を考える。外観、間取り、内装、そしてその次に家の周りや敷地内に目が向く。家の周りは?駐車場は?というように家(建物)のついでの形でそこで初めて外構に意識が向くという方が一般的かと思います。そのため多くのお客様が「外構ってどこをどうしたらいいの?」、というような何をどうしたらいいか、がわからないという方がほとんどです。

そういう方への参考に今回は門柱・門袖についてポイントを載せたいと思います。

 

 

門柱は機能的な役割である、ポスト・表札・インターホン、それとここ最近需要が高まっている宅配ボックス、これらをうまく組み合わせて配置します。それをどこに配置するかというのも本当に重要で、玄関の近くに置くのか、敷地の入口側、もしくは道路側に近いところに配置するのか、敷地の人の動線なども考慮して計画しなくてはなりません。

 

   どこに配置するか

門柱にはポストと表札がつくことが多いため(いわゆる機能門柱のこと)、配置する場所によっては郵便物を取りに行く、来客が来た時に表札を確認してもらう必要があります。

敷地前面の道路側に近いところに配置すれば、名前の確認も容易で、かつ郵便屋さんも道路側で投函ができ、事足ります。つまりこの場合のメリットは他人が敷地内に極力入ることがないということ。一方デメリットとしては、郵便物を取りに行くためには家から出て道路側の方まで行かなくてはならず、取りに行く手間がかかってしまう。悪天候や体調不良の時こそ余計に嫌になってしまいますね。

 

では玄関側に門袖を配置する。この場合、郵便物を家の中からもしくは近距離で取ることができますが郵便屋さんを含め、他者が敷地内に入ってくることになります。

どちらのメリットデメリットを選ぶか。ですが、これらの中間策として、表札がついている門袖を道路側、ポストがついている門袖を玄関側、というように2枚の壁を設けたハイブリッドパターンもあります。

これによって他社には道路側で表札を確認してもらい、用がある人だけ敷地内に入って郵便物などを投函する、あるいはインターホンを押してもらうということが可能になります。

 

不用意に自分の敷地に入られたくない、ここが最近特に大事に考えるお客様が多くなっています。防犯的な要素として門柱・門袖をどこに配置するかがなぜ重要なのかがこれでわかりますよね。

ご主人様がいつも仕事等で外出していて、奥様が専業主婦、あるいは勤務されていても在宅時間が長い場合、ハイブリッドのパターンとして門柱、もしくは門袖を2枚建てるというのが有効です。ご主人がいない間に見ず知らずの人に敷地内に入ってもらいたくない、という不安な気持ちを軽減しつつ、投函された郵便物は取りやすいほうがいい。こういったところから、ハイブリッドパターンが今のこの時代に一番好ましい形なのではと思ったりすることが多いです。

 

 

   どのようなデザインにするか

門袖といってもさまざまなデザインがあります。タイルを張ったり、塗装をしたり、ブロックのみで構成したり、あるいは既製品の機能門柱で構成するなど多種多様です。ここ最近ではブロックや機能門柱にとらわれず、アルミの部材を使ってアーチを作ったり、縦格子を組み合わせたりなどしてその一部に表札・ポストを取り付けるようなデザインの門柱も出てきたりしています。

 

先述しているように、門柱はポスト・表札・インターホンや宅配ボックスなどを取り付けることが多い。なのでそれぞれのバランスを考え、高さを考える必要があります。インターホンの高さはだいたい1m60cmくらい。ポストはポスト単体で配置する場合の高さは平均120cmくらいですが、一緒に取り付けるのであればインターホンの高さに合わせて160cmに合わせることが多いです。この高さだと少し離れたところからでも認識させることができるくらいのサイズ感になるので、人目につくという点でもデザインがとても重要になってきます。

 

最初に触れた1番のセオリーとしての“建物・家に似合っているか”に沿ってデザインを決めるので、まずは何といっても建物や家に使用した色を門柱に落とし込み、同じような色を使うとバランスが良くなります。ただ、単に同じ色にするだけだと門柱は、建物・家の色にぼけてしまい、面白みもなくそして逆に目立たなくなってしまいます。そのため同じようなトーンの素材を使用したり、少し柄の入ったタイルや塗装の塗りパターンを採用したりするのがおすすめです。

 

例えば、建物の外壁がグレーであれば、門柱のタイルもグレー系を使うと良く、さらに全く同じようなグレー系だとボケてしまうため、門柱のタイルに大きな大判タイルを使用したり、逆にボーダータイルのような細かいものを使用したりするのも良いです。タイルの場合だと、タイルとタイルの隙間の目地があるため、それが模様となりアクセントにもなります。塗装にした場合、過度に模様をつけたようなパターンにするとその模様のところに汚れがたまり、汚い門柱となってしまう可能性があります。それを避けるためにあまり凹凸があるような塗装デザインにはしないことがおすすめです。

 

ここ最近僕が採用しているのは、コストを抑えながらオシャレに見せることができる門柱です。高さを80cmから60cm程度に低くし表札のみを取り付け、アクセントでタイルを使用します。このデザインだと先に載せたような通常よくある高さ1.6mくらいの門柱とは違い、極端に低い門柱となるため、遠くからの人目を気にすることもなく、他の家との差別化となります。それがおしゃれに見えるんです。門柱はこの高さが一般的という概念を取りさらって新しい視点で考え取り入れてみると、結果としてそれが新鮮で斬新なデザインとして印象的になります。

 

それ以外にもアルミの角材でアーチを組み、高さ2.9m程度のところに梁を渡し、その逆側に立格子を組み合わせる。さらには梁のところにダウンライトを組み合わせるとより一層オシャレになります。このようなデザインはある種、神社の鳥居のような雰囲気になり、アーチをくぐるという動作は特別な感覚を与えることができます。このアーチを組む方法は、防犯にも適しています。神社の鳥居の下をくぐると、その先の空間は特別な空間のような雰囲気になりますが、ただ動作的には鳥居をくぐっただけです。それでもこの動作だけでも、入りづらい雰囲気になるため、防犯的にも適しているのだと思います。そして逆にお客様を招く時には、特別感を感じてもらい、「ようこそ、いらっしゃいませ」というような出迎える気持ちを与えられる気がします。

そのため、防犯面と特別感を演出するためにも、このアーチのデザインは有効だと思います。

 

   予算感

すごく考え込まれてデザインした門柱でも、使用する素材をすごく豪華にすればいいというものではなく、またたくさんの壁をつければ良いというものでもないと思います。

あくまでもその家にあった門柱デザインが重要で、コストをかければいいというものではないので、バランスよく計画するのが大事です。

 

ファッションにたとえて考えると、何でもかんでも豪華なものを身につければオシャレになるかと言ったらそうではなく、ポイントやアクセントとして豪華なものを取り入れるとエッジが効いてかっこよく見える。これと同じように外構デザインもバランスをよく考えなくてはならないし、選ぶ素材によってはものすごく高価になって予算オーバーになって残念な外構計画になってしまうことがあります。

 

全面タイル貼りの門柱で長さ2.4m、高さ1.6m程度のサイズだとすると、だいたい金額的に300,000円~400,000円ほどかかってくると思います。どうしてもタイル貼りのデザインを使いたい、ということであれば、同じサイズ・同じ素材を使いながらコストを抑えることは方法もあります。道路側から見える方にはタイルを張り、裏側の見えない部分はモルタル仕上げ、もしくはブロックの肌をそのままにしておくというような形で化粧をリバーシブルにするという方法です。

 

オシャレな門柱だとか、モダンな外構だと目を引くものは、他の家とはちょっと違う雰囲気で目新しさがあります。素材を高価にするというのも1つの手法ですが、さきほども例であげた、門柱そのものの高さを低くしてしまうのも一つの手です。高さは8090cm、長さを2.4mくらい。これぐらいのサイズだとあまり目にすることがないため、目を惹きつけることができるしコストも抑えることができます。

 

門柱といってもただブロックとタイルで仕上げるものばかりではなく、アルミのフレームを使ってみることも出来るので、コストカットを優先して安く仕上げたいのであれば、アルミの角材を利用して門柱を作ることもできます。この手法であれば100,000円台でも十分オシャレなものが出来ると思います。

ここ最近では既製品の機能門柱(ポスト・表札・インターホンなどがセットになっているもの)でオシャレなものも多く出てきているため、それを採用するというのもコストダウンになり、同じ費用感でできます。ただ、機能門柱はシンプルかつサイズがあまり大きくないため、インパクトに少し欠けることがあります。その点に物足りなさを感じるようであれば、横にシンボルツリーを添えるなど何か他の物をプラスしてあげるといいでしょう。

 

   まとめ

外構デザインにおいて門柱や門袖はとても重要な要素で、その家一つ一つで印象ががらりと変わることもあります。オシャレで豪華にしたいということが先立ち、とにかくお金がかかってしまうデザインになっていることもよくあります。デザイン・コスト・機能性・防犯性、どれもバランスよく考えなければなりません。デザイナーによっては考え方がそれぞれ違うため、何が正解かわからなくなってしまうお客様も多くいらっしゃると思います。そんな時、提案されたデザイナーに質問してみてください。「なぜこのデザインにしているのか」「なぜこのサイズ感なのか」「なぜこの色を採用しているのか」。この質問にデザイナーから、「その理由はこれです」と明確な答えが返ってきているのであれば、そのデザインナーは良いデザイナーだと僕は思います。なぜなら、明確な理由があることこそが、適当に考えたものではないという証拠だからです。とても重要な外構デザインの一部である門柱です。ぜひ、すぐ返答が来るか試してみてください。



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